2014.01.20  韓国でのM&Aのメリット

「韓国のFTA締結国GDP世界3位」というニュースが流れました。

「韓国は12月11日現在、46カ国とのFTAが発効している。2004年の韓国・チリFTAを皮切りに、欧州連合(EU、26ヶ国)や東南アジア諸国連合(ASEAN、10ヶ国)、米国とも発効した。これら締結国のGDPは総額40兆3000億ドル(4143兆5000億円)で、世界のGDP(69兆9000億ドル、2012年基準)の57.7%にあたる。チリ(78.5%)とメキシコ(64.1%)に次いで3番目に大きく、日本(17.0%)の3.4倍である。(聯合ニュース)」

韓国は貿易総額の対GDP比が90%に達する貿易立国です。(日本はGDP比28.6%:2011年。日本は意外と貿易依存度が低いです。)
そのため、輸出企業が他国の企業より有利に立てるように、2000年代に入って急速にFTAを推進しています。
12月5日にはオーストラリアともFTA締結が合意に達したとのニュースもありました。

大手企業では、日本がFTAを締結していない国への輸出に韓国の拠点を利用するケースも増えています。 特に米韓FTAを利用して米国への輸出のために韓国に生産拠点を作る企業が最近増えています。
韓国に拠点があれば世界の市場の57.7%にFTAを活用して輸出できることになります。
韓国でのM&Aにより、韓国内に生産拠点をつくることのメリットの一つです。

また、韓国の拠点を活用して、韓国内でのマーケティングを促進することによるメリットもあります。

海外メーカーが韓国向けに開発してヒットした商品を、世界に向けて販売するようになった例があります。

◇資生堂のエッセンス製品◇
日本の化粧品メーカー資生堂は、2011年に韓国女性をターゲットに 「エナジーエッセンス」を発売した。噂となり発売三ヶ月で1万個以上売れるほどの人気を集めた。その後も、エッセンス製品全体販売量の40%を占めるほどに成長した。

◇韓国人に合わせた商品を3年間研究◇
アメリカの有名なキッチン用品会社「ワールドキッチン」(旧コーレル)は昨年、韓国人の食生活習慣に合わせた食器「コーレルコリアンウェア」を発売した。韓国市場が本社のある米国に次いで世界2位(販売台数基準)であるため、特別製作した製品である。
西洋人より食事の量が少ない点を勘案し、食器は通常より25%程度サイズを小さくした。スープ用は、側面を凹面にして熱いスープが容易にこぼれないようにした。製作だけで3年かかったほどに精魂を込めた。
韓国ワールドキッチンのパク・ガプジョン代表は「市場の反応が良くコリアンウェアを米国に逆輸出する計画」と語り、「韓流の熱風が熱いアジア市場も狙っている」と語った。

◇韓国国内で人気を得た商品の逆輸出が相次ぐ◇
数年前までは海外のグローバルブランドの優先順位は、北米や欧州市場であった。最近では韓国の消費者のためだけに向けた製品発売が増えている。オランダの「フィリップス」は昨年2月に底の高さが高い鍋専用のファンを製作した。チゲを好んで食べる韓国の食生活に合わせた製品である。「韓国型グリル」という名前までついた。
韓国市場攻略のために、韓国企業と合弁する場合もある。グローバルスナック企業「フリトレー」が代表的である。この会社がロッテ製菓と合弁して作ったお菓子「ドリトス」は、発売半月で140万袋以上売れる成果をおさめた。韓国人の口に合わせて、塩味の調味料とサクサクした食感を適用したことが功を奏した。

◇アイスクリームケーキが大ヒット◇
グローバル企業が、韓国人の口に合わせて発売した製品を本場に逆輸出する場合も引き続き登場している。ここにはファッション・トレンドに敏感な韓国で検証された製品は、世界市場でも通じるという計算が成り立っている。業界関係者は 「こだわりの強い韓国の消費者の好みに合わせると、むしろ本社を超える技術を開発するということがしばしば起きる」と語り、「こうした場合、自然に逆輸出につながる」と語った。
代表的な事例が「バスキン・ロビンス」のアイスクリームケーキ。アイスクリームオフシーズンの冬の販売を増やそうと韓国の研究グループが独自開発したメニューである。この製品は、去る2009年、米国カリフォルニア州の本社に9600個を逆輸出した。現在は中東カタール・クウェート・ドバイなどに販路を広げている。

◇アウトドア衣類、本場に逆輸出◇
米国のアウトドアブランド「メレル」も似たようなケースである。 2011年から韓国ライセンス営業権を持っている「ファスン」がチリ・メキシコなどでメレルブランドの製品を輸出し始めた。ファスンは、米国でメレルのシューズを輸入するが、衣料品は国内消費者の好みに合わせて直接デザインして製作する。ファスンのチョン・スンボンマーケティングチーム長は「韓国スタイルの果敢なデザインと機能性を備えた製品を自社生産している」と語り、「今年25億ウォン以上の輸出を達成するだろう」と述べた。

(韓国の新聞記事より)

韓国でヒットした商品が世界でもヒットする理由を分析すると、

韓国市場では、

  1. 韓国の消費者は反応が早く、売れるかどうかの結果がすぐに出る。
  2. インターネット、スマートフォンの普及率が高く、消費者間の情報共有の速度が速く正確。
  3. 消費者のこだわりが強く、良い悪いの反応を非常にはっきりと表現する。
    などの理由により、韓国で売れた商品が他国でもヒットする確率が高いということになります。

韓国でのM&Aにより、韓国の拠点を活用し、韓国内で製品を販売、マーケティングを行ない、世界にヒット商品を送りだすという戦略も可能となります。

韓国に生産拠点を持ちたい、韓国企業のM&Aによって韓国から世界に輸出したいというご希望の企業様、韓国内の中小企業振興公団と連携してサポートいたします。